【チアアドラボ 第7回】“好き”と“推し”はどう違う?最新調査をもとに違いを解説!

2025.06.19

こんにちは!
「Cheering AD」が運営する、推し活や応援広告について調査・研究する「チアアドラボ」です。

今回は、約2.5万人を対象にした最新の「推し活・応援広告」調査をもとに「推し」と「好き」の違いに迫ります。


「推しはいる?」
「推しじゃないけど、地元のスポーツチームが好きかな!」
……と、なんとなく使い分けている「推し」と「好き」という言葉。

「推し」に対してのほうが積極的に応援をしているというイメージがありますか?実際に推しがいる人はどんな感情から推しを応援しているのでしょうか?

調査データをもとに詳しくみていきます!

推しがいる人ってどのくらいいるの?

そもそも、「推しがいる人」と「好きなものがある人」はどのくらいいるのでしょうか?
好きで応援しているものがある人は、53.3%、さらに「推し」がいると回答した人は26.3%
必ずしも好き=推しではなく、好きで応援しているものがある人のうち2人に1人が好きという感情から「推し」に変化していることがわかります。

推しがいる人の割合

さらに15~29歳のZ世代の女性では、推しがいる人は56.9%と半数を超えており、若い人にとっては推しがいることが当たり前になってきています。

推しがいる人の性別・年代別グラフ

では、「推し」と「好き」は具体的にどう違うんでしょうか?

幸せや成功を願うのが「推し」

推し・好きな人やものに「幸せになってほしい」「もっと成功してほしい」という意識があるかを調査したところ、推しがいる人と、推しではないが好きで応援しているものがある人では40~50%程度の意識の差がありました。

推し・好きな人やものに「幸せになってほしい」「もっと成功してほしい」という意識があるかの調査結果

推し=推し本人や作品の特定のキャラが好き・尊敬している
好き=作品そのものや、パフォーマンス・プレーが好き

という違いから、「推し」がいる人はその人の幸せや成功を願う傾向にあるのではないでしょうか?

「推し」には、貢献したい!

推し・好きなものを様々な人に知ってほしい/推し・好きなものにお金を費やしたい 調査結果

推し・好きなものを様々な人に知ってほしいという布教意識は、
推しがいる人が52.9%と半数を超えるのに対して、好きで応援している人は13.0%。

「応援広告」への関心度を見てみると──
「推しがいる」人は55.1%、「好き」な人は22.7%と、興味の強さに2倍以上の差がありました。(※応援広告を知っている人のデータ)

さらに、推し・好きなものにお金を費やしたいという貢献意識も、推しがいる人が46.2%に対して、好きで応援している人は7.1%と大きく差がありました。

推しに成功してほしいからこそ、「たくさんの人に知ってほしい!」「売れてほしい!」という気持ちから、何度もイベントに参加したり、グッズを買ったり、SNSで情報を広めたりと、推し活にアクティブになっていくんです。

「推し」を応援すると自分も幸せになる

もちろん、推し活は貢献意識だけでできるわけではありません。
「推しが頑張ってるのを見ると、自分も頑張れる」という声もSNSなどでよく見かけますよね。“推し”は単なる好みや趣味を超えて、自分の生きがいになっている人も多いんです。

推しを応援すると自分も幸せになれる 調査結果

実際に、推しを応援すると自分も幸せになれるという人は72.3%。推し活をするほどんどの人が推しから幸せをもらっているんです。

応援活動の違い

好きなものに対する意識だけでなく、行動にも「推し」と「好き」の違いが現れます。
具体的な推し活・応援活動の経験率は、推しがいる人が88.8%、好きなものがある人は36.2%でした。
「推し」は応援したい存在なのにに対して、「好き」は日常生活で触れるうちに好きになっていくものかもしれません。

推しと好きの応援行動の違い

具体的な応援行動で比較すると、好きなものがある人はライブや舞台・試合への参加が経験率15.5%、映像や書籍を見るが12.7%と、推し側からの供給を楽しむスタンダードな応援をしています。

それに対して、「推し」の場合はライブや舞台・試合への参加(経験率41.6%)はもちろんのこと、グッズの購入(36.1%)など推しへの貢献につながることや、推しの誕生日や記念日を祝う(21.3%)のようなファン主体の自主的な応援も行っています。

まとめ

推しと好きの意識・行動の違いまとめ

好きと推しには、幸せを願う気持ち・貢献意識・自分も幸せになれるといったマインドと応援活動に違いがあることがわかりました。

この違いはきっと「距離感」からくるものです。
好き」は、少し離れたところから眺める楽しさ
「推し」は、少し近づいて見守りながら応援したいと思う気持ち

もちろん、どちらが上でも下でもなく楽しみ方は人それぞれです。
でも、ふとした瞬間に「ただ好きだったはずが、なんだか推してるかも?」と思うのは、誰にでも訪れる小さな心の変化なのかもしれません。

今回の記事は、2024年12月~2025年1月に全国約2.5万人を対象に行った調査をもとに記載しています。

↓↓↓「推し活・応援広告調査2024」の詳しい結果はこちら!↓↓↓

今後も「チアアドラボ」では、推し活に関する最新の調査結果を発信してまいります!
「応援広告」を中心とした推し活調査の共同研究や調査などのご相談もお気軽にお寄せください。
次回の更新もお楽しみに✨

「推し活・応援広告調査2024」 調査概要
調査主体 株式会社ジェイアール東日本企画 jeki応援広告事務局「Cheering AD」
調査手法 :インターネットアンケート調査
調査期間 :2024年12月26日~2025年1月9日
調査エリア :全国
調査対象者 :15~79歳の男女
サンプル数 :24,136